資産価値のない物件に気をつけよう

世の中には資産価値のない不動産というものがたくさんあります。

たとえば、住宅なら現在住むことはできても、将来再建築ができ
ないものとか、将来、売却するにしてもこんなお家、いったい
だれが買うのか?と疑問に思うような家がそうです。

それを知らずに購入するとどうなるか?答えは明白です。
将来、住み替えや何らかの事情で売却しなければいけない時に
二束三文でしか売れないという苦い経験をすることになるのです。

先日もこんな物件がありました。
あるお客様から資料請求の依頼があり資料をお送りした物件です。
それをご覧になったお客様から物件を案内して欲しいとの連絡が
ありました。

ある大手不動産会社から売り出されている中古住宅ですが、土地
の広さが40㎡しかありません。

価格は、それなりに安いのですがそれでも建物の築年数の関係で
1000万円台半ばですから一見手頃な物件です。

更にその資料には自己資金0円で購入可能!と買いてあります。

名古屋都心で、狭いとはいえ土地付きの一戸建てが1000万円台
で持てる!しかも自己資金0円、毎月の支払いは賃貸マンション
程度とくればそのお客様が興味を示すのも無理はありません。

しかし、弊社はその物件をお客様にはおすすめしませんでした。
せっかく購入する意欲のあるお客様なのですから、セールスマン
としてはなんとか購入してもらえるように努力すべきかもしれ
ません。

がしかし、その物件はプロとしてはおすすめしてはいけない物件
だったからです。

理由は金融機関が資産価値を認めにくい物件だから。
具体的に坪数を決めていることはないと思いますが、今回のよう
な土地というのは狭小物件といって、金融機関が担保価値を見て
くれない可能性があります。

売主から売却依頼を受けている不動産業者が大手不動産会社で
あったり、中小の不動産業者でも金融機関と太いパイプがある
ような会社の場合は融資が付くことがあります。

しかしそれはあくまでイレギュラーであって、どこの金融機関
でも、どこの不動産会社でも融資してくれるというわけではあ
りません。

つまり、特殊な状況でしか売買できない物件ということになります。

もちろん、どうしてもその物件が欲しい、将来の売却なんて一切
考えないという方には問題はありません。
納得して購入すればいいと思います。
(実際にはそんな話を正直に言う不動産会社は少ないかと思いますが…)

しかし、それも知らずにそんな物件を購入してしまうと、次に売ると
きに困ります。
俗にいう「つぶしが効かない」物件だからです。

良くも悪くも不動産市場は住宅ローンで成り立っていますから、住宅
ローンが利用できない物件は、将来どういう状況になるかは誰の目に
も明らか。

資産価値のない物件を購入しない唯一の方法は、信用できる不動産会
社もしくは営業マンを見つけること。これしかありません。

わからない時は、今回の例でも引き合いに出してその会社なり営業マン
がどうアドバイスしてくるかで試してみてはいかがですか。

追伸 実際にご購入をお考えの方にはその都度アドバイスを差し上げ
   ますのでお気軽にご相談ください。

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