Q 不動産に関する消費税のことがよくわかりません。
　課税、非課税の判断基準について教えてください。

Ａ不動産には課税されるものと非課税になるものがあります。
　

　土地の売買は非課税、土地付き建物の売買は売主が一般個人なら
　非課税、不動産会社など法人が売主の場合は建物部分が課税にな
　ります。

　消費税が上がる → 不動産にかかる消費税も全部上がる、そう思い
　込んでいる人もいるようですが、そうではありません。

　不動産の広告に「消費税○○円」と書かれているのは仲介手数料で
　物件のほとんどに消費税の金額が書かれていません。

　不動産会社が非課税業者（売上1,000万円未満）だからでしょうか？
　・・・そんなことはありません。

　「消費税が含まれているからに決まっているじゃないか」と
　おっしゃる方もいるでしょう。

　さて、どうして広告に「消費税」という文言が見られないのか？

　そもそも、不動産は、その種類によって課税・非課税があり、同じ
　種類の不動産でも持ち主（売主）によって課税・非課税、管理のあ
　るなしによって課税・非課税があります。

　消費税の仕組みからすると、そうしないと上手くいかないので仕方
　がありませんが、消費者にとってはさっぱりわかりません。

　以下に、課税・非課税を簡単に書きます。全部覚える必要はありませ
　んが「不動産には課税と非課税がある」ことだけは知っておき、慌て
　ないで自分にとって「必要か」という目線で不動産を購入しましょう。

（土地関係）

　・土地の売買・・・・・・・・・・・・・・非課税

　・庭石・庭木を土地と一緒に売買・・・・・非課税

　・土地の貸付（一か月以上）・・・・・・・非課税

　・土地の貸付（一か月未満）・・・・・・・課税

（建物関係）

　・一般個人が住宅を売る場合・・・・・・・非課税

　・法人が所有する建物を売る場合・・・・・課税

　・不動産会社が所有する建物の売買・・・・課税

　・住宅の貸付・・・・・・・・・・・・・・非課税

　・住宅以外（店舗等）の建物の貸付・・・・課税

（その他）

　・不動産の仲介手数料・・・・・・・・・・課税

　・不動産登録免許税・・・・・・・・・・・非課税

　・司法書士手数料・・・・・・・・・・・・課税

　・住宅ローン融資の事務手数料・・・・・・課税