不動産業に50年従事している老社長の提言

 購入派?賃貸派?のメリット、デメリットは
時間を止めてみたときの比較であり、購入して
30年後にどうなるか、賃貸暮らしのままでい
たらどうなるか、といったものではありません。

「先の事などわからない」けれども、生きてい
れば必ずやってくる未来?今から20年後、
30年後の自分を想像してみてください。あな
たは今何歳ですか?30歳なら20年後は50
歳、30年後は60歳。今40歳なら、30年
後は70歳です。会社を定年になったとしても、
高齢化社会においてはまだ「若僧」かもしれま
せんよ。

 地方都市では、3LDK築浅マンションが
2,000万円以下で買うことができます。
東京でさえ、築年数が古いファミリーマンション
なら2,000万円台で購入可能なものもありま
す。2,000万円の住宅ローンを組むと仮定し、
金利変動1.4%として計算すると毎月の支払い
は30年ローンで68,000円。賃貸住宅の家
賃並です。

 「都市をとったら考える」ですって?
ローンの終了年齢は80歳が基本ですから、45
歳までに買えば35年ローンを組むことが可能で
す。では、数字通り、60歳で定年を迎え、無職
の人間が80歳終期20年のローンを組むことが
できるでしょうか?否、できません。実際に銀行
がOKを出すのは40歳代までだと思います。
(一括で購入できる)かなりの現金や不労取得を
持っている人は別として、賃貸族は一定の年齢を
過ぎると嫌でも一生自分の資産にならない家賃を
払い続けなければならないのです。

 今は「いつでも好きな場所に転居できる」とお
考えでしょうが、もしも自分が95歳まで生きて
いたら・・・。貸主は「仕事」「年齢」「保証人」
などをもとに、入居審査をします。未払いや支払
い遅延が多い昨今、高齢者に起こる数々のもしも
の事を思えば、おいそれと入居OKを出しません。

 転居できずに古びたアパート、死ぬまで払い続
ける家賃。年金も7年後からは、65歳からしか
でなくなります。そのとき、資産になっているマ
ンションがありさえすれば、少なくとも来月の家
賃を考えずに、眠ることができるのです。私は絶
対、購入をお勧めします。

さあ、この機会によぉーーーく考えてみて下さい!

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